有馬温泉
遠く神代にさかのぼるいわれをもち「天下一の霊泉」として名高く、豊臣秀吉もこよなく愛した伝統の湯どころ。奈良時代に行基が温泉による病気治癒を始め、鎌倉時代には禅僧仁西が現代に引き継がれる12の坊をつくりました。
日本書紀にその名が記されているという日本最古の名湯・有馬温泉。今にいたるまでここを訪れた有名人も数多く、古くは温泉寺を建立した行基、小野小町や和 泉式部、豊臣秀吉や北政所(ねね)もたびたび湯治に訪れ、千利休らとともに盛大な茶会を催しています。吉川英治や谷崎潤一郎といった文豪、モナコ王妃の元女優グレース・ケリーも名を連ねているほどです。
周辺観光
神戸といえばエキゾチックな異人館めぐりがポピュラーな観光スポットです。時間の許す限り異国情緒を満喫したいところですが、短時間で味わうなら「風見鶏の館」や「萌黄 の館」「うろこの家」(3館とも国の重要文化財)は押さえておくのがおすすめ。
旧トーマス邸、通称「風見鶏の館」はドイツ人の貿易商G・トーマス氏が明治42年に 建てた私邸。北野エリアに現存する洋館のなかで、唯一レンガの外壁を持つ建物です。
色鮮やかなレンガや石積みのポーチ、ハーフ・ティンバー(木骨構造)な ど、他の異人館とは異なった重厚な雰囲気を持っています。風格のある家具やインテリアなど、アール・ヌーボー調の内装や家具が見どころです。
日本温泉宿番付
西：加賀屋
加賀屋はフロントのある12階建ての能登渚亭、20階建ての雪月花、9階建ての能登客殿、8階建ての能登本陣の4棟で構成されています。その館内は一流芸術家のさ まざまな作品が散りばめられていて、さながら美術館の趣があります。
最も有名なのは能登渚亭の12階までの吹き抜けの壁を飾る加賀友禅「四季の花」。各フロア名になっている梅、桜、藤、牡丹などの花が描かれた加賀友禅を壁画風に貼り、シースルーエレベーターが停まる階ごとにそのフロアの花がスポットライトに浮かび上がります。
この演出が加賀屋を一躍有名にしたともいわれています。
加賀屋の壮大さは専属歌劇団「雪月花」の存在もあります。もと大阪SKDのメンバーで構成され、雪月花1階の吹き抜けフロア錦大路にあるシアタークラブ「花吹雪」を舞台に毎夜20時45分と21時45分から約45分間、華やかなショーが上演されます。せり上がり回転舞台のある祭り小屋、カラオケ＆ダンスの曼陀羅、バー、クラブ、歌声酒場、割烹、居酒屋などさまざまな店が用意され、長い夜を飽きさせない趣向になっています。
東：第一滝本館
男性大浴場に18か所、女性大浴場に17か所の浴槽があり、いろいろな湯船に入れるのが楽しい温泉天国として有名です。浴室棟が3階建てになっており、泉質名を書いた浴槽のほか、健康浴ゾーンの2階には蒸気風呂、歩行浴、打たせ湯などがあります。
登別温泉の泉源である地獄谷に隣接していて湯量が豊富。泉質も酸性硫化水素泉や食塩泉など、7種類ものバラエティに富んでいます。
建物は9階建ての本館、7階建ての東館、11階建ての南館、10階建ての西館があり、部屋数は合計で399室。
宴会場が集まる7階建ての佳水館と3階建ての大浴場棟もあって、樹木の多い中庭を囲んで大きな敷地を占めています。そのため室内をはじめ館内はゆったりとした空間が広がり、落ち着いてぜいたくに過ごせます。
高層階の窓から見る登別温泉の風景が広がります。
